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え〜、一言お願いを申し上げます |
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本日ここにいらっしゃるお客さん。よ〜く聞いておくんなさい。じつは、宿の亭主から頼まれごとを受けちまって、断るわけにもいかね〜んだ。聞いてみると、なるほどもっともだって、あたしも思ったもんだから、そんじゃまあ、ひとはだ脱ごうという気になったわけだ。ここが江戸っ子のつれえところよ。どうか聞いてやっておくんなさい。
皆さん、こんなことを経験したことはありませんか。
- ちゃんと予約したはずなのに、行ってみたら予約になってなくて、あわてて他の宿を探した。
- 申し込んだ人数分の部屋が用意されてなく、雑魚寝になってしまった。
- 予約時に言われた料金と実際の料金が違っていた。
- キャンセルしようとしたら、法外な金額を請求された。予約の時、キャンセル料のことなど一言も言われなかったのに。
- ・・まだまだ、あるかも分かりませんね。
冗談じゃね〜やな。で〜て〜、こんな不祥事は、あっちゃぁならねって〜もんだ。せっかくの旅の楽しみが台無しじゃね〜か。どうしてくれるんだ。え〜。
おい亭主、おめ〜もなんか言いてえことがあるって。言ってみねえ。ひとつ聞いてみようじゃねえか。
はい、例えばですね。忙しい時期になりますと、一日に20人以上の方から、○月×日に予約したいというお電話を頂戴します。その日が満室なら当然ですが、お断りします。
ところが、予約済みのお客様から突然キャンセルがあって、部屋が空いてしまい、その日に限って予約の電話が鳴らない。当日までとうとう部屋が空いたままになってしまいます。キャンセルの電話をもっと早くいただければ、他の希望者に提供できたのに、と悔しい思いをすることが何度もあります。
他にも、
- その日になって突然キャンセルとなり、せっかく確保していた部屋と仕入れた食材がぜんぶムダになってしまった。
- せっかく料理を作って待っていたのに、電話もないまま、とうとう来なかった。 事故でもあったのではないかと、心配しながら待っていたのに。
- 受け付けた人数よりも実際に来た人数の方が少なくて料理も部屋もムダになってしまった。
なにしろ当方は6部屋しかありませんので、1部屋でも空いてしまうと売上げに響くわけです。
なぁるほどなあ〜。おめえの気持ちも分からないでもね〜や。じゃあ、いって〜どうしたらいいんだい。
こうなった原因はいろいろあるのでしょうが、防止策は、先ず宿側の管理体制ををしっかり作っておくこと。お客様の申し出を受付票に正確に控え、それに間違いがないかその場で復唱しさらに、宿泊日・人数・料金・キャンセル規定などの詳細を予約確認書にして郵送、お客様に確認してもらう。これだけでも多くのトラブルは防げます。そりゃ〜そうよ。当たりめえのことだよな。
さて、問題はお客様の都合で旅行を取りやめたり、変更したにもかかわらず、その旨を宿側に申し出てくれなかったり、連絡が遅かったりする場合です。宿側の問題ではないだけに、防止策はとても困難なのです。
おいおい、なんだって〜。予約しておきながら、変更があっても電話一本よこさねえって〜。とんでもねえ奴がいるもんだ、情けねえ。
そのためにも、予約金をもらっておいたらいいじゃねえか。
いいえ、師匠。予約金をもらうには、お客様が銀行や郵便局に行く必要があります。皆さんお忙しいのに、そんな手間をおかけすることはできません。
お客様に負担をかけず、快適に利用していただくのが、はじめのいっぽの考えです。おう、よっく分かった。するって〜と、泣き寝入りってわけか。
そっ、そんなぁ、師匠。あんまりですよ。
予約金はいりませんが、キャンセルによって当方に損害が発生した場合はお客様にはそれなりご負担いただきたいと思いまして。ふむふむ、じゃぁどういった負担をしてもらえばいいんだい。
それなんですよ、問題は。
キャンセルの理由はいろいろあります。●お子さんがケガをしてしまったとか ●親戚や知人に不幸があったとか ●急な仕事で休めなくなったとか。それから、師匠には信じられないと思われるでしょうが、●雨が降りそうだからとか ●予約したことを忘れていたとか ●車を車検に出して交通手段がないからとか、そんなのもあるんですよ。
まあ、理由はいろいろあるでしょうけれど、当方にとって損害には違いないわけです。ですから、例えば、台風直撃で外出するのに危険が伴うとか、大雪で電車も動かない道路も閉鎖とかいった、お客様に責任のないような場合を除きキャンセル料を負担願いたいわけです。なるほどなぁ。それなら納得がゆくってぇもんだ。でも、べらぼうな金額を吹っかけるんじゃぁねぁだろうな。
とっ、とんでもないですよ。きちんとしたキャンセル料を設定してます。
泊まる日から逆算して掛け率を設定し、宿泊料金に掛け率をかけたものがキャンセル料になります。したがって、ご連絡が早ければ早いほど、私どもの損失は少ないし、お客様の負担も少なくなるというわけです。宿泊予定の7日以上前にご連絡いただければ、キャンセル料はいりません。・・・注記参照
なるほど、痛みわけってえとこだな。どうでい、ここにいるお客さん。宿の言い分も、もっともじゃね〜か。宿もいろいろと工夫はしているらしいや。なんとか、あたしの顔を立ててさ、亭主の言うことを納得しちゃ〜くれますまいか
いや〜、師匠。ありがとうございました。なんかこの〜、胸のつかえがおりてすっきりした気分です。みなさんにご理解いただければ、これからはヤキモキしながらお客様を待たなくてすみそうです。これも師匠のお陰ですよ。
おあとがよろしいようで。