シャーン、シャーン、シャーン、ジジジ。シャーン、シャーン、シャーン、ジジジ。
この時期、奥日光一帯は、静寂とは無縁の世界。林があるいたるところが、この賑やかな音であふれかえっています。
音の主はエゾハルゼミ。
梅雨入りにあわせるかのようにいっせいに羽化が始まり、いっせいに鳴き始めます。
体長3センチという、セミの仲間では小さい部類ですが、小さいくせに声は大きく、林に入ると、冒頭に書いた鳴き声が360度の方角から聞こえてきます。
車のエンジンの音、クラクションの音、人が喋るわんわんする音、拡声器から聞こえる鉄道員のがなり声、、、都会は聞きづらい騒音があふれかえり、それらがストレスになりますが、自然の中で聞こえるセミの声は、いくら大きくてもストレスにはなりません。
林の中にいると、川が流れる音や風の音が心地よく聞こえるのと同じように、自然が発する音はそれがどんな音であれ、人の気持ちを和ませるのかもしれません。


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