想像力の問題だ!

| コメント(0) | トラックバック(0)

小田代ガ原の象徴である「貴婦人」。その美しい姿は四季折々に変化し、私たちの目を楽しませてくれます。
国立公園特別地域に指定されている小田代ガ原は、植生保護のために年間を通して立ち入りが禁止されていますが、冬になると写真の通り、注意書きを無視して、平然と原の中に立ち入る人が跡を絶ちません。

小田代ガ原は、6月から8月にかけて数十種類もの花が咲き、一面のお花畑となります。
かつて、増えすぎたシカに食い荒らされてお花畑が全滅しかかったのを、環境庁(当時)が原の周囲に10数キロにもわたりネットを張り巡らせてシカの浸入を防ぐなどの対策によって、小田代ガ原の植生は回復し、今では見事なお花畑が見られるまでになりました。花の季節になると自然や花が好きな人で賑わいます。
冬は原全体が雪に被われますが、山から吹き下ろす強烈な風のために、雪は吹き飛ばされ、林の中と比べて積雪が少ないというのが、小田代ガ原の特殊性を表しています。
特に今年のような雪の少ない年に、立ち入る人が跡を絶たないと、植物への影響は少なくないでしょう。
足跡はどれも、「貴婦人」に向かっていることから推察し、夏は遠方からしか見えない「貴婦人」を、間近に見たいという欲求に負けて、立ち入るのだと思います。

小さい板に書ける文字数など自ずと限界があります。そこは大人として、想像力を働かせ、書かれている意味を理解することが自然保護のためには大切です。

写真左は注意書きを無視して柵を越え「貴婦人」に向かっているスノーシューの跡。写真右は7月の小田代ガ原(ピーク時は数十種類の花で埋め尽くされます)。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://ippo.jp/blog/mt-tb.cgi/128

コメントする

このブログ記事について

このページは、管理人が2007年3月 6日 18:43に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「今冬の最低気温を記録(笑)」です。

次のブログ記事は「冬の戻り」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。