2005年9月アーカイブ

草紅葉(くさもみじ)。聞き慣れない言葉だと思いますが、どんな光景を想像するでしょうか?
花が終わって枯れる前、種類の違う草が、それぞれ緑から赤や茶色、黄色に変色します。一株の草の色が変わったからといって美しいとは言えませんが、広大な原に自生する草がいっせいに変色する様を、木々の紅葉に例えて草紅葉と言います。
標高1400メートルにある奥日光・小田代ガ原は、6月から9月上旬にかけて様々な種類の花が私たちの目を楽しませてくれます。
気温がぐっと下がる9月下旬になると花も終わり、、小田代ガ原は草紅葉の季節となります。ある場所には濃い赤が帯状に広がったり、ある場所は円形に朱色になったりと、遠くから眺めると原一面がグラデーション模様を描き、それは見応えがあります。
10月中旬、いろは坂の紅葉が始まる頃になると人も車もどっと増え、景色を楽しむどころではありませんが、ハイキングを兼ねた草紅葉見学は癒し気分を満喫できます。

写真は小田代ガ原展望台から貴婦人に向かって広がる草紅葉。

日光は他の地域と比べてそれほど広くはないエリアながら、2千メートル超の山がたくさんあるので、山が好きな人にとって大きな魅力となっています。
代表的な山をあげると奥白根山と男体山、そして女峰山といったところででしょうか?
いずれも2500メートル前後の標高を誇り、360度の展望が楽しめます。
上記の山で私が住む霧降高原にもっとも近いのは女峰山で、直線距離で約8キロ。目の前にそびえ立つ様は実に雄大です。地形の影響なのか、頂上は雲がかかっている日が多く、全体が見えるのは真冬か五月晴れの日、秋晴れの日と決まっています。
今日は高気圧の影響下にあって朝から雲ひとつないお天気に恵まれ、女峰山がよく見えます。

写真は中央右のピークが赤薙山(2010メートル)で、左のピークが女峰山(2466メートル)です。女峰山の方が低く見えるのは、赤薙山(直線距離で4キロ)よりも奥にあるからなんですね。

山歩きをする方にとって一番気になるのが、当日の天候や気温ではないかと思います。
自営業を営む私は、サラリーマン諸氏から比べれば自分の時間が作りやすい立場にありますので、天気予報を睨みながら、天気のいい日を選んで山歩きを決行することにしています。
その際参考になるのが、ヤフーが提供している天気予報と三本松茶屋が提供している奥日光の気象情報です。
ヤフーの天気予報は、日光という狭いエリアをピンポイントで予想していて、精度が高くとても信頼できます。
http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/9/4120/9206.html
一方、三本松茶屋の気象情報は、予測ではなく、現在の天気や気温、湿度、風速などの細かい情報をリアルタイムで提供しているので、これらの情報から今後の変化を自分で予測するのに役に立ちます。
http://www.sanbonmatsu.com/weather/index.shtml
その三本松茶屋の気象情報は、過去1年分、過去1ヶ月分の気象データも記録されていて、季節による変化が手に取るようにわかりますので、眺めているだけでも楽しいものです。
日光の9月はすでに秋。気温もぐっと下がり、10月に向けて紅葉の準備を始めます。
過去1ヶ月分の気温の変化を見ると、最高気温はあまり変わらないのに最低気温は日増しに下がっていることがわかります。つまり、昼と夜との温度差が大きくなっているわけですね。これが奥日光の9月の特徴とも言えます。昼は半袖一枚で快適なのに、夜は長袖を着ないと寒いほど。
昨晩は寒さで目が覚めてしまい、あわてて押し入れから掛け布団を引っ張り出しました。

東照宮の前を走る国道に沿って、大谷川(だいやがわ)が流れています。中禅寺湖から華厳滝となって流れ落ち、その流れが大谷川です。
この川は、いろは坂の入口、馬返しから日光駅方面に向かってずっと国道沿いに流れているので、日光を車で走ったことがある人なら目にしているはず。
ところが、国道と有料道路が交わる清滝あたりで姿を消し、東照宮の前で再び姿を現します。
実は、姿を消している区間に、誰もが、お〜と感嘆の声をあげるほどの見事な渓谷があって、大谷川でもっとも美しい景色が見られるんです。
東照宮の少し先、日光植物園の裏手を流れる、ほんの短い区間ですが、川の自然の流れの美しさが堪能できます。
その名は含満ヶ淵(がんまんがふち)。
アクセスですが、東照宮前の国道沿いに、「千姫物語」というホテルがあって道が分岐していますので、その分岐した道を入ります。途中、大谷川を渡り、水力発電所の脇を通ると駐車場があります。ここまで車で約8分。
駐車場に着くと、大谷川が流れる音が聞こえてきますので、その音を目指して遊歩道を歩くと、正面に慈雲寺の門が見え、そこからは川沿いの道、つまり含満ヶ淵となります。
遊歩道の脇にたくさんのお地蔵さんが安置されていますので、いくつあるのか、数えながら歩くのも面白いですね。
実は、、、、往きと帰りとではその数が違う、、、というわけで、このお地蔵さんは"化け地蔵"と呼ばれているんです。

写真は台風14号の影響で水かさが増して、もの凄い迫力の大谷川・含満ヶ淵と化け地蔵。
050907.jpg050907-2.jpg

誰が付けたのか、アキノウナギツカミ。
和名の「秋の鰻攫」から想像できるのは、この草を使って、川にいるウナギを攫(つか)むという意味なのでしょう。
写真を拡大して、この草の茎をよくご覧ください。茎の表面に無数の小さなトゲがありますね?
あのヌルヌルしたウナギは素手ではつかめない。そこでこの草を手に巻き付けてつかめば、ヌルヌルなんぞ問題とせず、しっかりつかめるというわけ。
命名者は実際に試して名前を付けたのかそれとも、想像で付けたのか? いずれにしても言い得て妙とはことことです。

050901.jpg

このアーカイブについて

このページには、2005年9月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2005年8月です。

次のアーカイブは2005年10月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。