スノーシューの最近のブログ記事

パークボランティアの仕事で奥日光に向かう途中、いろは坂の終わり近くまで来ると、なにやら前方の景色がいつもと違い、山全体が白っぽくてとても幻想的。
う~ん、昨夜は雪など降らなかったはずなのに、なんだなんだこの光景は?

って、ずいぶん思わせぶりな出だしとなってしまったが、実はもっと早くから正体がわかっていたのを、我ながら感動に値する光景だったために少し遠回しに書いた次第。
で、どんな光景だったかをまずは写真でご紹介。
RIMG0001.JPG
第2いろは坂の明智トンネル手前。
こんな光景がいろは坂のあちこちで見られました。

RIMG0004.JPG
トンネル上部の山の斜面を拡大すると、木全体に真っ白な花が咲いたような感じ。
昨日のフィールドを振り返ってみると、春のような穏やかな天気で気温も上昇。昼時は10度くらいまで上がったような。
気温が高いと積もった雪が溶けて湿度が高くなり、水滴となって木の枝に付着。
それが夜になって気温の低下で凍ったものと推測される、つまり「霧氷」ですね。

今Wikipediaで調べたら、霧氷というのは樹氷、粗氷、樹霜の総称で、今回私が見たのは樹霜(じゅそう)らしい。
ムヒョー!などとただ感動するだけでなく、こうして調べてみたりすると知識が深まっておもしろい。

ほぼ垂直近い下り斜面を目の前にすれば、誰もが足がすくんでしまいます。
その斜面をスノーシューで下る、、、そんな無謀な! と思ったらスノーシューの面白さを味わうことなどできません。
スキーではもちろん無理だし、靴のままでは雪に埋もれて身動きができなくなってしまう。ここはやはりスノーシューの出番となります。
ただ歩くだけでなく、要所要所に遊びの要素を加え、参加者に存分に楽しんでいただくのが私が主催するスノーシューツアーのやり方。
写真のような垂直の斜面をスノーシューで滑り降りたり、お尻で滑ったり、ときには広い雪原を走り回ったりと、スノーシューの楽しみ方は工夫さえすればいろいろできます。
それを楽しむには、やはりガイド付きのツアーでないとね、とPR。

RIMG0037.JPG

今年で10年目を迎えたスノーシューツアー。
穏やかな日もあれば厳しい日もあり、それが自然を相手にした遊びと心得て、どんなに厳しい天候でも休まず、1シーズンに40回ほどのツアーを10年間。参加者は延べ1000名を越えました。
これから先、一年でも長く続け、日光の自然のすばらしさと自然を守ることの大切さを多くの人に知っていただきたいと思っています。
当然ながら、スノーシューツアーに参加する人には、最高の思い出になることを念頭に置いて。

リピーターが多いスノーシューツアー参加者で、10年間、毎年欠かさず参加しているのが「サラリーマン文化芸術振興会」の皆様。
そして、定番になったランチがチーズフォンデュです。
熱々のチーズにフランスパンや野菜をからめてほおばると、どんなに寒い日でも身体が芯から温まります。

冬のアウトドアでは、ともすれば簡素になりがちなランチも、ちょっとの工夫で贅沢になります。少人数でのツアーなら量も少なくて済むし、お試しあれ。

RIMG0022.JPG

 

シーズンが始まった当初、寒いばかりで雪が少なく、冬のアウトドアを楽しむ私は大いに頭を痛めたものですが、2月に入ってから断続的に降ってくれたおかげで、今では写真のとおり、150センチの高さがある石柱もすっぽり埋まるほどの積雪となりました。
ここは現在閉鎖中の金精道路の1744メートル付近。スノーシューのフィールドとして、私がもっとも活用しているエリアです。

3月2日の積雪
RIMG0028.JPG

1月はこんなんだったのにね。RIMG0018.JPG

立っているのも辛い、風速30メートル以上の風が荒れ狂った奥日光。
いつもなら奥日光行きのバスに乗る人で行列ができる東武日光駅前も人影はまばら。
全国的に不安定な天気と前の日からわかっているんだから、普通なら外出を控えて当たり前ですが、こんな天候はめったに経験できないとばかり、この日スノーシューツアーを敢行しました。

上空ではごうごうと吹き荒れる風も、林の中は至って静か。ときおり、突風とともに積もった雪が飛ばされて視界不良になる程度で、スノーシューで歩くには差し支えありません。とはいっても、10メートル離れると人影がかすんでしまうほどの雪に、立ち止まって同行者の存在を確認しなければなりませんでした。

RIMG0020.JPG 

ふだんは倒木や大きな岩に行く手を阻まれ、歩くこともできないのに、その上に大量の雪が覆い被さると、実に楽に歩けるようになります。
この日、いつもより足を伸ばし、2つの凍った滝を訪ねました。

ひとつは庵沢にかかる落差20メートルの形のいい滝で、すでに何度も訪れている滝ですが、自然の妙味というか、訪れる度にその表情は変わり、楽しませてくれます。
雪が少ないのに寒さだけは例年以上という今年の冬は、流れ落ちる水が見えなくなるほど見事に凍り、圧巻のひとこと。
もうひとつは外山沢にかかる「無名滝」。名前の通り名前が付けられていない、しかし巨大な滝で、これも全面氷結。
30分の時間差でふたつの滝を堪能でき、贅沢な気分に浸れたのは言うまでもありません。

 RIMG0058.JPG

RIMG0045.JPG 

あらあら、ブログを更新しないまま、1月最後の日となってしまった。何とか1度はエントリーしておかなくてはと思い、今年の雪の状況を書いておきたい。

記録的な猛暑で終わった8月以後、今度は残暑が長引き、これでホントに冬はくるんかいな? という心配をよそに、今年の冬は厳しくて、ペンションがある霧降高原の麓の最低気温はマイナス10度を記録。
これは2005年の暮れから2006年にかけての、建物内の水回りがすべて凍りついた冬に匹敵するほどの寒さ。
あのときは大変だった。なにしろ建物が冷凍庫と化し、食料は冷蔵庫に入れておかなければ凍ってしまうほどで、暖房も効かず、寒さにふるえながら過ごしていたっけ。

今年が2年前と違うのは、寒さは厳しいにもかかわらず、雪が降らないことで、これは冬のアウトドアを仕事にしている私にとってはとても辛いことでもある。
私の主なアウトドアのフィールドである奥日光の積雪は、現在30~60センチとXCスキーやスノーシューを楽しむには十分な量なのに、ベストコンディション時の雪の感触を知っているだけに、どうしても物足りない。
急斜面を走り下り、勢い余って頭から雪につっこんでも痛くもない、そんなコンディションでのスノーシューをお客さんに楽しんでほしい、それができないだけに今年の雪が恨めしいと思う。
そうはいっても、自然相手の仕事だけに、こればかりは私が嘆いても仕方がないし、お客さんにとって雪の上を歩くというのは日常ではできない体験だけに、私ほど深刻に思っていないのが私には救いだ。

RIMG0026-1.JPG いつもなら行き先表示板のすぐ下まで積もるのに、今年はまだ積雪40センチ程度。
写真は1月21日の小峠(以下、すべて同日)。
RIMG0042-1.JPG

小峠の夏道と冬道との分岐。
この標識は例年だと雪の下。 

RIMG0051-1.JPG 

込湖はさすがに全面結氷。
100人載っても大丈夫っ、と言うのはイナバ物置で、ここに乗っていいのはせいぜい3月半ばまで。気をつけましょうね。

RIMG0063-1.JPG 小峠から帰りの冬道は、大きな岩や倒木が露出し、迂回しながら歩く。

11日から降り続いた雪は、13日の午後にはやみましたが、その量は金精沢で50センチに達しました。
標高1744メートル地点にある道標は、年明けからつい先日まで、根本近くまで見えていましたが、この雪でほぼ例年並みの積雪になりました。ここまで来ると雪質はさらさらで、2月の感じ。
さあ、スノーシューはまだまだできるぞ。

左の写真は本日15日。右は10日。支柱の文字に注目。

小田代ガ原の象徴である「貴婦人」。その美しい姿は四季折々に変化し、私たちの目を楽しませてくれます。
国立公園特別地域に指定されている小田代ガ原は、植生保護のために年間を通して立ち入りが禁止されていますが、冬になると写真の通り、注意書きを無視して、平然と原の中に立ち入る人が跡を絶ちません。

小田代ガ原は、6月から8月にかけて数十種類もの花が咲き、一面のお花畑となります。
かつて、増えすぎたシカに食い荒らされてお花畑が全滅しかかったのを、環境庁(当時)が原の周囲に10数キロにもわたりネットを張り巡らせてシカの浸入を防ぐなどの対策によって、小田代ガ原の植生は回復し、今では見事なお花畑が見られるまでになりました。花の季節になると自然や花が好きな人で賑わいます。
冬は原全体が雪に被われますが、山から吹き下ろす強烈な風のために、雪は吹き飛ばされ、林の中と比べて積雪が少ないというのが、小田代ガ原の特殊性を表しています。
特に今年のような雪の少ない年に、立ち入る人が跡を絶たないと、植物への影響は少なくないでしょう。
足跡はどれも、「貴婦人」に向かっていることから推察し、夏は遠方からしか見えない「貴婦人」を、間近に見たいという欲求に負けて、立ち入るのだと思います。

小さい板に書ける文字数など自ずと限界があります。そこは大人として、想像力を働かせ、書かれている意味を理解することが自然保護のためには大切です。

写真左は注意書きを無視して柵を越え「貴婦人」に向かっているスノーシューの跡。写真右は7月の小田代ガ原(ピーク時は数十種類の花で埋め尽くされます)。

2月が終わりに近づいたといっても、奥日光はまだ厳冬に相応しく、気温は昼間でもマイナス10度。
粉雪が舞い、踏みしめるとキュッキュという音が、、、というのは例年の冬の表現で、今年は暖冬の影響で事情がちょっと異なります。
雪は多量の水を含んだ牡丹雪が多く、これはもう3月の雪。一度にどかっと降りはしますが融けるのも早く、結局積雪をかせぐには至りません。

日光地方に雨の予報が出た今日、奥日光湯元の気温はマイナスで幸い雪となり、スノーシューツアーは予定通り開催。粉雪が降るのを、“雪がしんしんと降る”といった表現を用いますが、牡丹雪の場合は、なんとなく重たい響きがします。
それでも、今年はまだ雪を見たことがないというお客様にはとても喜ばれ、降りしきる牡丹雪の林の中を歩いたり、滑ってころんだりと大はしゃぎでした。

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうちスノーシューカテゴリに属しているものが含まれています。

次のカテゴリはハイキング/登山です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。